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■「物を大切にする心」-2004/06/30
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 練馬区の郷土資料室には、高さ2メートルの木製つけもの樽が置いてある。この大樽は「とうご」といい、市販されているプラスチック製つけものバケツの60倍以上の大きさがある。

 もともと酒造業の酒造りのためにつくられ、味噌醸造業、漬物業の順に譲り渡されてきたものだ。酒をつくり、味噌をつくり、沢庵漬けをつくった「とうご」は、ねりまブランドの構築に必要不可欠な大樽だった。

郷土資料室のとうご
練馬区郷土資料室のとうご
とうご(正面)
とうごの正面
 「とうご」ひとつで、2000本の「ねりま大根」を沢庵漬けにすることができ、さらに大きな「とうご」なら4000本の「ねりま大根」を沢庵漬けにすることができた。 「とうご」がなければ、沢庵漬けの大量生産はできなかった。

 漬物になった「ねりま大根」が、全国流通できたのも「とうご」のおかげだ。酒をつくり、味噌をつくった「とうご」には、酒のうまみ、味噌のうまみが染み込んでいた。だから、美味い沢庵漬けができた。 

 物を大切に使い続けるという考え方がなければ、「とうご」はねりまに持ち込まれなかった。この「とうご」がなければ、ねりまブランドも生まれなかった。ねりまブランドをつくり、育てたのは「物を大切にする心」であり、それを実践した先人たちの態度と姿勢だった。この古い大樽「とうご」が、そう語っている。
通訳翻訳館 館長
平岩 大樹
プロフィール

 1998年10月、「通訳翻訳館」の前身となった非営利求人求職マッチングサイト「個人翻訳通訳館」ウェブサイトを立ち上げる。2000年に同サイトを「通訳翻訳館」に名称変更するとともに「通訳」と「翻訳」に特化した営利求人求職マッチングサイトを始める。現在、通訳翻訳分野における「求人と求職のミスマッチ解消」を使命とし「通訳翻訳館」を運営している。


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