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「翻訳会社の選び方」-2001/09/03
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 翻訳を外注する場合、初めて翻訳を外注する依頼者は見積もり料金に驚くらしい。「こんなに高いなんて思わなかった」と口をそろえて愕然とする。本題に入ると、日本にはおよそ翻訳会社・翻訳業として営業している営業所が大小合わせて3000所以上ある。

 その中でいわゆる大手翻訳会社となると20社程度で残りは従業員数10名以下の小規模事業者になる。翻訳会社を選ぶ際は見積もり価格も大事だが付帯サービスも重要だ。どこの大手翻訳会社でも下訳翻訳者にくわえネイティブチェックや校正者によって二重チェックや三重チェックを実施している。よって「質」としての翻訳サービスにさほど違いはないといっていい。料金は高くなるがまず「質」に間違ない。

 そこで大手以外の翻訳会社についてだが、いわゆる中小翻訳会社への外注はしっかり下調べしてからでないと大やけどする危険性がある。信頼できる人からの推薦があれば別だが、見積もり料金の「安さ」だけで依頼するにはリスクが大きい。

 大手翻訳会社となれば下請け翻訳者(外部登録翻訳者)として通常500人から1000人を抱えているのが一般的である。登録翻訳者の人材流動性が高いものの、下訳を校正する校正者などの上部チェック体制は正社員で採用してある。

 すぐれた中小の翻訳会社は1つか3つ程度の専門分野に特化して翻訳サービスを提供していることが多い。大手翻訳会社と同等レベルかもしくはそれ以上の翻訳サービスを提供しているところもある。しかしながら専門分野に特化し、翻訳サービスを提供しているところはそれほどない。

 中小の翻訳会社は規模や知名度という点から「なんでも翻訳できます」という看板を掲げざる得ず、総花的なサービスメニューとなっている中小翻訳会社がほとんどだ。そこですぐれた中小翻訳会社はどうすれば見つければよいのだろうか。

 上述したように中小の翻訳会社でも優れた翻訳サービスを提供しているところもある。いつくかの共通項目を挙げてみよう。まず「翻訳に徹している」ということだ。大手翻訳会社ならいざ知らず、翻訳サービス以外にスクール事業をやっていたり、翻訳とまったく関係のない事業を営んでいるところはダメだ。

 次にいくつかの専門分野に絞って翻訳サービスを提供しているところで、自社の少ない経営資源と人材を集中投下していることがわかる。またその少ない専門分野がお互い関連しあっていることも重要なポイントになる。

 例えば「特許」と「法律」というようにお互いが密接に関わるような翻訳分野だ。逆に「軍事」と「マーケティング」などは失格で、これは単に「軍事」と「マーケティング」という分野に詳しい外部翻訳者がそれぞれにいるとしか言っていない。

 会社組織ならば会社の売上実績や従業員数も調べるといい。少なくとも正社員が5人以上いないとダメだ。やろうとおもえば社長1人で、他はすべて登録スタッフでできるのがこの商売。こういうところに仕事を依頼すると、また別の翻訳会社に出さねばならほどいい加減なものが出来上がってくる。

 インターネット上には怪しい翻訳会社が腐るほどある。中小の翻訳会社を見つけることも以前にくらべて格段に便利になった。インターネット上に会社案内を掲載するのはいいが、活用しきれていないところが多い。ネットを使って翻訳依頼する際はその翻訳会社の事業内容や翻訳実績は必ず調べ問合せるのがいい。少しでも不安や疑問なところが残れば別の会社を探した方がいい。



平岩 大樹(ひらいわ たいき)

 1998年10月、「通訳翻訳館(http://www.ithouse.net/)」の前身となった求人求職マッチングサイト「個人翻訳通訳館」ウェブサイトを立ち上げる。2000年に同サイトを「通訳翻訳館」に名称変更するとともに「通訳」と「翻訳」に特化した求人求職マッチングサイトをはじめる。現在、通訳翻訳分野における「求人と求職のミスマッチ解消」を使命とし「通訳翻訳館」を運営している。


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