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翻訳家で選ぶビジネス翻訳書 No.55 2006/06/04 読んでおきたい翻訳家ベスト5
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●━2006/06/04 第0055号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

◇◇翻訳家で選ぶビジネス翻訳書◇◇
    http://www.ithouse.net/
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■◇『トム・ピーターズの起死回生』
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【翻訳家】仁平 和夫
【原著者】トム・ピーターズ
【出版社】ティビーエスブリタニカ
【発刊年月】1998年6月30日
【本体価格】1680円 (税込)
【ページ数】414p
【ISBN】4484981092
【購入】http://www.ithouse.net/japanese/ac/bk_4484981092.htm

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ビジネスの真髄は、サービスと成長とイノベーションにある(公共サービスも同じだ
)。だとすれば、毎日の仕事こそが大事ではないのか。心を込め、全知全霊を傾け、
人間のもつ可能性(自分だけに限らず、同僚や顧客のもつ可能性)を少しでも高めよ
うと力を尽くすのが、毎日の仕事のあるべき姿ではないのか。
                           本文130pより抜粋
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 著者は経営コンサルタント会社マッキンゼーから独立した経営コンサルタントで経
営学博士。米国一流企業だけでなく南米、ヨーロッパ、中東、東南アジアでビジネス
展開する企業の経営コンサルティングも数多く手がけている。

 著者は人と違うことをやらなければ大きな成功はないといっている。人と違うこと
をやるには勇気がいるし、馬鹿にされ、拒絶され、市場で歓迎されるまで苦難の道を
何年も歩くことになるとはっきり忠告する。

 本気でリーダーを志すなら、拒絶される苦しみに耐え、その苦しみに耐える覚悟を
しろとも語っている。使命とビジョンを掲げ、巌(いわお)のごとき信念と尋常なら
ざる忍耐力もち、叩かれたも挫けない人は、最後に世界を変えると言い切っている。

(平岩大樹=通訳翻訳館)

 ◇翻訳家、仁平和夫について
  1950年(昭和25年)〜2002年(平成14年)、享年52歳。バーテン
  ダー、ニューズウィーク日本語版編集スタッフ、IBTをへて翻訳家。代表的な
  翻訳作品に『トム・ピーターズの起死回生』、『パラダイムの魔力』、『最高経
  営責任者シェイクスピア』などがある。


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■◇『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』
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【翻訳家】山岡 洋一
【原著者】ジェームズ・C・コリンズ
【出版社】日経BP出版センター
【発刊年月】2001年12月21日
【本体価格】2310円 (税込)
【ページ数】360p
【ISBN】4822242633
【購入】http://www.ithouse.net/japanese/ac/bk_4822242633.htm

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ほんとうに問題なのは、「なぜ偉大さを追及するか」ではない。「どの仕事なら、偉
大さを追求せずにはいられなくなるか」だ。なぜ「偉大さを追求しなければならない
のか、そこそこの成功で十分ではないか」と問わなければならないのであれば、おそ
らく、仕事の選択を間違っている。
                           本文330pより抜粋
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 本書は「良好」を超えて「偉大」な業績をあげている企業に共通する特徴とは何で
あるのか、偉大な業績と企業組織を作り上げる会社とそうでない会社にはどのような
違いがあるのか。経営陣へのインタビュー、膨大な内部資料をもとにその違いを分析
したものである。

 米国上場企業1435社の中から選別された11社の超優良企業と、おなじような
ビジネス環境と事業規模を持ちながら超優良企業になれなかった企業とを比較分析し
、飛躍的な成長を可能にしたものとは何であったのかを解明している。

 偉大な企業を組織し、運営し、業績を上げるには何が必要なのか。わけのわからな
い経営理論や難解な経営学用語を使うことなく、だれにでも理解することができる分
析結果が導き出されている。

(平岩大樹=通訳翻訳館)

 ◇翻訳家、山岡洋一について
  1949年生まれ。経済・金融・経営分野を中心に出版翻訳、産業翻訳を手がけ
  る翻訳家で代表的な翻訳作品に『ビジョナリー・カンパニー』、『資本主義の未
  来』、『ソフト・パワー』などがあり、著書に『翻訳とは何か』、『英単語のあ
  ぶない常識』がある。


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■◇『エンデュアランス号―シャクルトン南極探検の全記録』
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【翻訳家】畔上 司
【原著者】キャロライン・アレグザンダー
【写真家】フランク・ハーレー
【出版社】ソニーマガジンズ
【発刊年月】2002年09月17日
【本体価格】3780円 (税込)
【ページ数】356p
【ISBN】4789719219
【購入】http://www.ithouse.net/japanese/ac/bk_4789719219.htm

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計算されたすべての言葉と動きの背後には、部下のために最善を尽くすという、堅忍
不抜の決意があった。危機に際しシャクルトンが発揮した天才的リーダーシップの中
核には、信念があった。
                           本文329pより抜粋
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 本書は2年間の南極漂流をへて無事生還したエンデュアランス号南極探検隊につい
てまとめたもの。隊長サー・アーネスト・シャクルトンの天才的リーダーシップだけ
に光をあてるのではなく、個性溢れる28名の隊員ひとり一人に光をあてているのが
特徴。

 南極探険隊の写真記録担当フランク・ハーレーが残した130枚以上にわたる写真
記録が載せられており、雄大な氷山、チェスに興じる隊員、分厚い氷盤に閉じ込めれ
押しつぶされていくエンデュアランス号の姿が写っている。

 シャクルトンの著書、隊員たちが書き残した日記、フランク・ハーレーの写真記録
をもとに南極探検隊が直面した試練の数々、ぎりぎりまで追い詰められた隊員の心情
、生死をかけた船出の瞬間を伝えている。

(平岩大樹=通訳翻訳館)


 ◇翻訳家、畔上司について
  1951年生まれ。東京大学経済学部卒、日本航空勤務をへて翻訳家。代表的な
  翻訳作品に『エンデュアランス号』、『人に振りまわされずに生きる13の法則
  』、『急がない!ひとりの時間を持ちなさい』などがあり、著書に『読んで楽し
  いドイツ文法 』がある。


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■◇『海からの贈物』
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【翻訳家】吉田 健一
【原著者】アン・モロウ・リンドバーグ
【出版社】新潮社
【発刊年月】1967年07月20日
【本体価格】420円 (税込)
【ページ数】131p
【ISBN】4102046011
【購入】http://www.ithouse.net/japanese/ac/bk_4102046011.htm

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我々が一人でいる時というのは、我々の一生のうちで極めて重要な役割を果すものな
のである。或る種の力は、我々が一人でいる時だけにしか湧いて来ないものであって
、芸術家は創造するために、文筆家は考えを練るために、音楽家は作曲するために、
そして聖者は祈るために一人にならなければならない。
                           本文49pより抜粋
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 著者は世界初の大西洋横断飛行に成功したチャールズ・リンドバーグの夫人で、女
性飛行家でもあった人。本書は、自分が自分であることに自足できるとはどういうい
ことなのか、自足できない環境や状況がどのように生まれているのかを探ったもので
ある。

 物質的で活動的に変わったアメリカ社会。人間的な心や精神を無視してまで求める
、若さ、行動、成功。アメリカ社会で生きていくことの不自由さ、不自然さを指摘し
ながら、アメリカの男と女にどのような精神的負担を与えているのかを語っている。
 
 アメリカの男と女が直面する、繁栄のなかの孤独とは一体何なのか。他人の中に自
分を見出そうとするアメリカの男と女、一人になることを恐れるアメリカの男と女、
自分自身を見失い続けるアメリカの男と女の苦悩を浮き彫りにしている。

(平岩大樹=通訳翻訳館)

 ◇翻訳家、吉田健一について
  1912年(明治45年)〜1977年(昭和52年)、享年65歳。評論家、
  小説家でもあり、代表的な著書に『英国の文学』、『ヨオロッパの世紀末』など
  がある。デフォーの『ロビンソン漂流記』は名訳と評価されるほどの上質作品。
  高い教養から生まれる独特の文体で、読者を魅了し続けている。


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■◇『夜と霧 新版』
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【翻訳家】池田 香代子
【原著者】ヴィクトール・E・フランクル
【出版社】みすず書房
【発刊年月】2002年11月05日
【本体価格】1575円 (税込)
【ページ数】169p
【ISBN】4622039702
【購入】http://www.ithouse.net/japanese/ac/bk_4622039702.htm

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勇気と希望、あるいはその喪失といった情調と、肉体の免疫性のあいだに、どのよう
な関係がひそんでいるのかを知る者は、希望と勇気を一瞬にして失うことがどれほど
致命的かということを熟知している。
                           本文127pより抜粋
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 著者は第二次大戦中、ナチスの強制収容所に収容され生還した精神医学者。本書は
強制収容所に収容された精神医学者として、また生き残ることができた数少ない被収
容者の一人として、収容所での強制労働、食事、生活、病気がどんなものであったの
かを書き残したものである。

 医学者としてあることを学んだと著者はいう。教科書に書いてあることなど「嘘八
百」だということを。人間はどのような環境にも「慣れる」ことができる存在であり
、人間性、人格、自我すらも捨てることができる存在なのだと。

 大切にしてきたものはすべて奪われ、名前すら使われない。単なる「番号」として
扱われた被収容者。生きる意味をなくした被収容者、人間性をなくし堕落していった
被収容者。「いいひと」はけっして、生き残れなかった。それが、強制収容所という
場所だったと告白している。

(平岩大樹=通訳翻訳館)

 ◇翻訳家、池田香代子について
  1948年生まれ。ドイツ文学、SF小説、絵本、童話、伝記などの分野で10
  0冊以上の翻訳書があり、代表的な作品にヨースタイン・ゴルデルの『ソフィー
  の世界』、C・ダグラス・ラミスの『世界がもし100人の村だったら』などが
  ある。


[この書評は通訳翻訳館ウェブサイトにも掲載されています]

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