BackNumber
通訳翻訳館
マガジン概要 マガジン登録 マガジン解除 マガジン見本 よくある質問 登録数状況 登録者属性


通訳翻訳ビジネスレポート No.79 2006/11/13 投稿:教授様の出る幕
Mag2 Logo
通訳翻訳ビジネスレポート』メールマガジンで新着情報をお届けします(登録無料)


◆━2006/11/13 第0079号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

◇◇通訳翻訳ビジネスレポート◇◇
    http://www.ithouse.net/
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


◇目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<投稿記事>
 ◆「教授様の出る幕」平岩大樹(通訳翻訳館)

<館長室だより>
 ◆「神話を蘇らせる」平岩大樹(通訳翻訳館)

<投稿募集>
 ◆「あなたからの投稿を掲載します」


<= 投稿記事 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「教授様の出る幕」
■■………………………………………………………………………………………………

 気に入った翻訳家の「新作」を手にとってみた。原著者も原書もわるくない、翻訳
だっていい。けれど、読む気がなくなった。ピッカピッカの新刊本を手にとって、最
初の数十ページを読むまではそうじゃなかったのに。

 日本語がヘンだとか、ひねり過ぎでこねり過ぎた表現にひっかかることもなかった
。じゃあ、なぜか。結論から先にいえば、新しい発見がなかったからだ。新しい発見
は、「新しい切り口」といってもいいし、「新しい見方、考え方」といってもい
い。

 どれも似たような内容でトゲがない。テーマの組み方、読ませ方はそれぞれ異なっ
てはいるものの、時代の主流に真っ向から対決するのでもなく、喧嘩をしかけるので
もない。

 翻訳家に問題があるというより、商品を企画した出版社、出版編集者に問題がある
。ウケそうなモノ、売れそうなモノ、ハズレなさそうなモノを選んで商品化している
から、どれも似たり寄ったりになる。

 どこかで読んだことがある。しかもページを開くごとに「これも、あれも」とやっ
ているうちに、あの翻訳家のあの作品だと特定できる。そのとき、読者はどうするか
。たちまち読む気がモリモリわいてきて「レジに直行する」なんていう読者がいるだ
ろうか。

 そういう読者がいないとは言い切れない、がめったにいない。ふつうの読者なら捨
てる。そう、捨てる。買わないで、別にいいヤツがないかを探す。ところがどっこい
、近くに積み上がっているモノはどれも似たり寄ったりの金太郎モノだ。

 週末の時間と電車賃を出し、都会の大型書店にいってもその投資に見合うだけの商
品がないとすればどうなるか。別に難しくはない、子供だってやってる。そう、「何
か」に切り替える。

 ほんとに出来のいい翻訳作品なら、原書そのものが持っている「価値」は読者の目
の前に開かれている。だた、読めばいい。あれや、これやと「解読する」必要もない
し、「解釈する」なんて必要もない。

 読者ひとり一人にとっての「価値」は当然違っているし、定量化して目にみえるも
のでもない。ある読者にとっては大した「価値」がなくても、ある読者には全く違っ
た「価値」が存在する。

 出来のいい作品なら、読者が体験した最高の読書体験と比較されるし、最高の感動
体験とも比較される。翻訳された本だとか、外国人が書いた本だとかいうせせこまし
い枠はとっぱらわれ、読者の感動体験に直接つながる。

 大学教授などという肩書きを刷り込んで「価値づけ」しようとする出版人がまだい
る。わるいが教授様の出てくる幕じゃない。教授様の出る幕はもう終わっている。読
者にとっての「価値」は、教授という肩書きじゃない。そんなもの何の役にも立たな
いことくらいもうバレている。

(平岩大樹=通訳翻訳館)

 ◇平岩大樹
  1998年10月、「通訳翻訳館」の前身となった求人求職サイト「個人翻訳通
  訳館」を立ち上げる。2000年に同サイトを「通訳翻訳館」に名称変更すると
  ともに「通訳」と「翻訳」に特化した求人求職サイトを始める。2000年から
  通訳翻訳館の館長。http://www.ithouse.net/


[この記事は通訳翻訳館ウェブサイトにも掲載されています]

 ◇掲載記事
  http://www.ithouse.net/japanese/column/doc/20061112.htm

 ◇いままでの記事一覧
  http://www.ithouse.net/japanese/column/box.htm

 ◇記事を投稿する
  http://www.ithouse.net/japanese/column/send.htm


<= 館長室だより =>―――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「神話を蘇らせる」
■■………………………………………………………………………………………………

 2005年の年末、岡本太郎記念館にいって『明日の神話』のことを知った。岡本
が手がけた巨大壁画『明日の神話』がメキシコの資材置き場でみつかり、劣悪な環境
下で長期間放置されていたのだと。

 壁画修復にかかる修復費用が足りず、記念館には『明日の神話』のための小さな募
金箱が置かれていた。だいたい、どこの募金箱もたいした額のお金が入っていないも
のだが、ここの募金箱だけは違った。

 募金箱の上には修復中の『明日の神話』の写真があり、岡本の作品に「何か」を感
じとって来館した者は募金せずにはいられなかった。『明日の神話』という巨大作品
の前で岡本のパワーを全身で浴びてみたい、巨大な壁画作品をとうして岡本と向き合
ってみたい、そう思った来館者が多かったのだろう。

 ただ、修復がいつ頃になるのかまったく書かれていなかった。まさか、これほど早
く修復が完了するとは。募金箱にはこう書いてあった「皆さんの力のひとつひとつが
作品を蘇らせる原動力となります」と。

(平岩大樹=通訳翻訳館)


[館長室だよりは通訳翻訳館ウェブサイトにも掲載されています]

 ◇館長室だより(「明日の神話」をデジカメで撮影しました)
  http://www.ithouse.net/japanese/tayori/20060721.htm

 ◇いままでの館長室だより一覧(館長室)
  http://www.ithouse.net/japanese/director.htm


<= 投稿募集 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「あなたからの投稿を掲載します」
■■………………………………………………………………………………………………

  「通訳翻訳ビジネスレポート」ではメディアが取り上げない通訳翻訳業界の現状を
取り上げ多くの方々と情報共有するべく投稿原稿を幅広く取り上げております。応募
の資格は「通訳翻訳ビジネスレポート」の読者であればどなたでも応募いただけます


  原稿内にはご自身のホームページの表記も認めますが、表記によるトラブルについ
ての責任は一切負いかねますのでご了承ください。なお、応募原稿全てを掲載したい
ところですが編集部が掲載を判断したものに限らせていただきます。

  原稿は下記の体裁でお送りください。掲載の成否は1週間以内に必ずご連絡いたし
ます。採用させていただいた原稿は通訳翻訳館ウェブサイト「投稿コラム」に掲載し
「通訳翻訳ビジネスレポート」メールマガジンにも掲載させていただきます。なお将
来的に「投稿コラム」は出版物として出版する可能性もありますのであらかじめご了
承ください。

  応募原稿体裁―「通訳」または「翻訳」をキーワードに政治・経済・文化などにつ
いてのあなたご自身のご意見を1行全角38字詰め、総字数1000字〜2000字(見出しを
含む)にまとめ、下記アドレスへお送りください。メールアドレスのみの匿名による
応募も受け付けますが会社名、氏名、メールアドレス、ホームページURLの表記を
ご希望の方は記入ください。

  原稿の成否に関するお問い合わせ、及び成否の理由についてのお答えは一切できま
せんのでご承知おきください。お手数ですが、送信メールの件名には必ず「投稿」と
いう文言を記入してください。

  随時募集しております、奮ってご応募ください。 
  投稿先メールアドレス:column@ithouse.net


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
◆発行者:ウッドロック 通訳翻訳館
〒1770045 東京都練馬区石神井台3-27-34-206
◆ホームページ
http://www.ithouse.net/
◆メルマガ新規登録
http://www.ithouse.net/japanese/mmn/registration.htm
◆メルマガ配信停止
http://www.ithouse.net/japanese/mmn/remove.htm
◆メルマガバックナンバー
http://www.ithouse.net/japanese/mmn/sam.htm
◆ご意見・ご感想など
mm@ithouse.net

………………………………通訳翻訳館が発行するメルマガ………………………………

「通訳/翻訳のお仕事発見!」〜求人情報配信メルマガ〜
http://www.ithouse.net/japanese/mm/registration.htm
「通訳翻訳サービス提供者発見!」〜サービスプロフィール配信メルマガ〜
http://www.ithouse.net/japanese/mmw/registration.htm
「翻訳家で選ぶビジネス翻訳書」〜ビジネス翻訳書の紹介メルマガ〜
http://www.ithouse.net/japanese/mmt/registration.htm

mag2
ID:0000090656
melma
ID:00064026
melma
ID:00151423
カプライト
ID:6241

★上記のメールマガジン発行システムを利用して発行しています。
★配信解除依頼は受け付けておりません。解除はご自身でお願い致します。
★記事および内容をいかなる形式であれ許可なく転載することを禁じます。
★Copyright (c) 2006 ウッドロック 通訳翻訳館 All Rights Reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

通訳翻訳ビジネスレポート』メールマガジンで新着情報をお届けします(登録無料)

Powered byまぐまぐ
記事一覧




マガジン概要 マガジン登録 マガジン解除 マガジン見本 よくある質問 登録数状況 登録者属性



You are here > Home > メルマガ > 通訳翻訳ビジネスレポート > マガジン見本 > 2006/11/13配信

通訳翻訳館


ホーム新着求人通訳求人翻訳求人求人掲載メルマガコラムブログTwitter館長室広告免責運営
通訳/翻訳のお仕事発見!通訳翻訳サービス提供者発見!通訳翻訳ビジネスレポート翻訳家で選ぶビジネス翻訳書
フリーランスの書架ビジネスセンスを磨く本独立開業のための本仕事獲得のための本キャリアデザインの本
プロフェッショナルの書架通訳者が書いた本翻訳者が書いた本日本語を磨く本異文化を学ぶ本