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通訳翻訳ビジネスレポート No.36 2004/07/23 投稿:求人企業を見抜く
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◆━2004/07/23 第0036号━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

◇◇通訳翻訳ビジネスレポート◇◇
    http://www.ithouse.net/
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◇目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<投稿記事>
 ◆「求人企業を見抜く」平岩大樹(通訳翻訳館)

<書籍紹介>
 ◆『旅が仕事』志緒野マリ(著)
 ◆『翻訳夜話』村上春樹 柴田元幸(著)
 ◆『日本語の作文技術』本多勝一(著)
 ◆『大才中才小才』鳥居道夫(著)

<編集後記>
 ◆「光化学スモッグ」平岩大樹(通訳翻訳館)

<投稿募集>
 ◆「あなたからの投稿を掲載します」


<= 投稿記事 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「求人企業を見抜く」
■■………………………………………………………………………………………………

 求人情報には、求人企業のさまざまな情報が含まれている。求人情報から得られる
情報は、何も企業の人材募集情報だけではない。求人情報には、求人企業のオモテ情
報とウラの情報が含まれている。

 ふつう、求人情報は仕事を得るため、職を得るために活用するものだが、求人情報
にはそれ以外にも有用な情報を含んでいる。求人情報をよく読めば、求人企業の経営
状況、財務体質、マーケティング戦略、ブランド戦略、中長期の経営戦略などいった
ウラの情報までみえてくる。

 オモテにあたる情報は、仕事内容や応募資格などといった見て読んだままの情報で
しかない。ウラにあたる情報は、どのような広告媒体を使い、どのくらいの期間を採
用期間にするか、複数の媒体を使っているのか、募集内容の情報量、情報開示がどの
程度行なわれているのかなど、深く掘れば掘るほどウラの情報が出てくる。

 ウラの情報は、けっしてオモテに出てこない。株式上場企業といえども、ウラの情
報を公表することない。求人情報には、経営陣や一部の経営上層部しか知りえないよ
うなウラの情報が、たっぷりと含まれている。

 広告媒体情報は求人企業の社外秘の情報、つまり企業の台所事情に関わる情報が含
まれている。求人企業が、どのような求人広告媒体を選び、どのように使うかをみれ
ば求人企業の経営方針、経営理念、人の扱い方、従業員の離職率、企業組織の成熟度
、経営戦略などもわかる。

 一般の求職者や転職希望者は、生活面での不安、将来への期待などがあるため、冷
徹な目で求人情報を読んだり、時間をかけてあれこれ比較分析する余裕はないかもし
れない。「いい」と思ったところに採用が決まれば、集めた求人情報は不要になるし
、それ以上の情報収集は必要ない。そんなことよりも、新環境にどう適応すればいい
のかという問題に移る。

 時間をかけて求人情報を集め、比較分析をやり続けると新聞や報道、本や雑誌では
得られない「企業を見分ける目」が養える。年単位で、求人企業の求人情報を追跡す
れば、ホンモノとニセモノの区別だけでなく、どうやってニセモノをホンモノのよう
に演出しているのか、そのあたりの手口もみえてくる。

 年単位の情報追跡をやるとハッタリ、ごかまし、テクニックがすぐわかる。美辞麗
句、きれいなオフィス、カッコのいい社員など関係ないことがわかる。企業の本当の
姿はどういうものなのか。オモテの情報とウラの情報の乖離が何を意味するのか、求
人媒体情報とつき合わせてみれば、信用調査会社などの信用調査よりも正確な企業情
報が浮かび上がる。

 企業が人材募集で使える広告媒体は豊富だ。求人企業は必要とする人材ニーズや広
告予算に応じて広告媒体を選び、求人情報を掲載することができる。企業は高額の広
告媒体を使って求人情報を掲載することもできれば、無料サイトを使うこともできる


 一流といわれる企業は、どのような求人媒体を使って、どのくらいの広告費用を使
っているものなのか。あやしい企業は、どのような広告媒体を使って、どのくらいの
広告費用を使っているものなのか、求人情報をじっくりとみてみれば、いままでみえ
なかった情報が浮かび上がってくるはずだ。

(平岩大樹=通訳翻訳館)


[この記事は通訳翻訳館ウェブサイトにも掲載されています]

 ◇掲載記事
  http://www.ithouse.net/japanese/column/doc/20040723.htm

 ◇いままでの記事一覧
  http://www.ithouse.net/japanese/column/box.htm


<= 書籍紹介 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇『旅が仕事―通訳ガイドの異文化ウォッチング』
■■………………………………………………………………………………………………

【著者】志緒野 マリ
【出版社】平凡社
【発刊年月】1996年10月7日
【本体価格】1509円 (税込)
【ページ数】215p
【ISBN】4582824188
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582824188/ithouse-22

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バスガイド時代でさえ、客層による反応の違いを楽しんだが、通訳ガイドになると、
それは国民性の観察へと発展していった。通訳ガイドの職域はバスの中に限らず、旅
行のあらゆる面にまで拡がる。   
                                                      本文99pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者は通訳ガイド歴18年(執筆時)のベテラン通訳ガイド。英語の他にスペイン
語の通訳ガイド・ライセンスも取得しており、4万人以上の訪日外国人旅行者の通訳
ガイドを務めた実績を持つ。

 大学の専攻は心理学で英会話教室に通ったことも海外留学経験もない貧乏学生だっ
た著者がどのような経緯で通訳ガイドを志すようになったのか、通訳ガイドとなって
から直面した観光客とのコミュニケーションギャップや失敗談がおもしろおかしく綴
られている。

 第6章「ツアコン初体験」では日本国内で訪日外国人の通訳ガイドを務める「イン
バウンド」と海外で日本人旅行者に添乗する「アウトバンド」のガイド経験から「旅
行者文化人類学」なるものが展開されており、日本人の以外な一面を浮き彫りにして
いる。

 ◇そのほかのオススメ選書をみる
   http://www.ithouse.net/japanese/bookshop.htm


■■………………………………………………………………………………………………
■◇『翻訳夜話』
■■………………………………………………………………………………………………

【著者】村上春樹 柴田元幸
【出版社】 文芸春秋
【発刊年月】2000年10月20日
【本体価格】777円 (税込)
【ページ数】245p
【ISBN】 4166601296
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166601296/ithouse-22

──────────────────────────────────────
僕らは文芸翻訳という一種の病に(情熱に)とりつかれているという共通認識を仲立
ちにして、それぞれに励ましあい、刺激を与えあってくることができた。情報を交換
することもできた。
                         本文5pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者の村上春樹は小説家で訳書に『レイモンド・カーヴァー全集』、ジョン・アー
ヴィング『熊を放つ』などがある。共著の柴田元幸は東京大学助教授で訳書にポール
オースタ『亡霊たち』、スティーヴ・エリクソン『黒い時計の旅』などがある。

 本書は村上春樹と柴田元幸を講師として行われた3つのフォーラムがもとになって
いる。フォーラム1は柴田元幸が受け持っている東京大学教養学部での翻訳ワークシ
ョップ。フォーラム2は翻訳学校で行われた2人のダブル講演会。フォーラム3が若
手出版翻訳者6人とのものである。

 村上春樹と柴田元幸との対談が多くを占めているが、そこに学生や若手翻訳者の素
朴な疑問や質問を取り入れ、それに両氏が答えることで村上流の翻訳と柴田流の翻訳
の違いを明らかにしている。

 ◇そのほかのオススメ選書をみる
   http://www.ithouse.net/japanese/bookshop.htm


■■………………………………………………………………………………………………
■◇『日本語の作文技術』
■■………………………………………………………………………………………………

【著者】本多 勝一
【出版社】朝日新聞社
【発刊年月】1982年1月20日
【本体価格】567円 (税込)
【ページ数】342p
【ISBN】4022608080
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022608080/ithouse-22

──────────────────────────────────────
はからずも新聞記者になって十数年、もはや「名文」や「うまい文章」を書くことは
、ほとんどあきらめた。あれは一種の才能だ。それが自分にはないのだ。しかしこれ
まで努力してきて、あるていどそれが実現したと思っているのは、文章をわかりやす
くすることである。                  
                         本文11pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者は朝日新聞社の元記者。朝日新聞東京本社校閲部・北海道支社報道部・東京本
社社会部・編集委員を経て、現在朝日新聞社友。訳書に『エスキモーの民話』がある


 本書でいう「作文」とは「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」で、著者
は「わかりやすい文書を書く」ことは単なる技術であり、だれでも学習し身に付ける
ことができると述べている。

 第1章「なぜ作文の「技術」か」から第7章「わかりやすい文書を書く」までが技
術編になっており、修飾の順序、句読点の打ち方、助詞の使い方などが詳く解説され
ている。第8章「無神経な文章」から第10章までは文章読本編となっている。

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■◇『大才中才小才―運を拓くマーケティング』
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【著者】鳥居 道夫
【出版社】プレジデント社
【発刊年月】1997年3月8日
【本体価格】1,575円 (税込)
【ページ数】276p
【ISBN】483349020X
【購入】http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483349020X/ithouse-22

──────────────────────────────────────
マーケティングの根本にサービスがあげられているのは、消費者のためになることを
消費者の身になって考えること、それが大事なポイントだからである。ルーティン・
ワークで客の飲み物を聞いたり、お茶を運ぶサービスとはわけが違う。
                          本文38pより抜粋
──────────────────────────────────────

 著者はサントリー株式会社の代表取締役副会長でアジア太平洋マーケティング連盟
会名誉会長。本書は龍谷大学で行われた特別講義「商いルネッサンス―浪速の才覚」
をベースに著者の仕事や人生に対する考えをマーケティング論と絡めて一冊にまとめ
たもの。

 単なる理論ではない実学としてのマーケティングに焦点をあて、サントリーで行わ
れたマーケティング手法を「ウーロン茶」、「はちみつレモン」等の商品名や宣伝コ
ピーを用いて解説している。

 マーケティングの発想、手法だけなく、マーケティング的発想を応用し個人の生き
方や仕事の仕方への効用も説いている。巻末にはマーケティングに関する図書リスト
とマーケティング年表がついている。

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<= 編集後記 =>―――――――――――――――――――――――――――――――

■■………………………………………………………………………………………………
■◇「光化学スモッグ」
■■………………………………………………………………………………………………

 蝉の声が本格的に聞こえてくるようになった。この時期になると蝉の抜け殻が、大
木の幹にくっついていたり、びっくりするようなところにくっついている。ねりまは
、東京都内で一番暑くなる。

 気温30度なんてもんじゃない、40度ちかくまで気温が上昇する。環状8号線や
環状7号線などの幹線道路もあるが、これらは昔からある。それよりも、急激な人口
増加とみどりの破壊が気になる。

 毎日のように「光化学スモッグ注意報」が発令されては、解除されている。まった
く異常なことだ。ここ10年で最多かもしれない。毎日のように聞いていると、この
異常な状態が「異常」なこととは思えなくなる。

「熱中症」で倒れるお年寄りが多いらしい。先日も救急車が、ちかくにきていた。お
そらく「熱中症」だ。都心の人口集中、人口過密、都市移転の問題はどこへいったの
だろうか。ふと思い出した。

(平岩大樹=通訳翻訳館)


[編集後記は「館長室だより」として通訳翻訳館ウェブサイトに掲載しています]

 ◇編集後記(館長室だより:「蝉の抜け殻」をデジカメで撮影しました)
  http://www.ithouse.net/japanese/tayori/20040723.htm

 ◇いままでの編集後記一覧(館長室)
  http://www.ithouse.net/japanese/director.htm


<= 投稿募集 =>――――――――――――――――――――――――――――――

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■◇「あなたからの投稿を掲載します」
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取り上げ多くの方々と情報共有するべく投稿原稿を幅広く取り上げております。応募
の資格は「通訳翻訳ビジネスレポート」の読者であればどなたでも応募いただけます


 原稿内にはご自身のホームページの表記も認めますが、表記によるトラブルについ
ての責任は一切負いかねますのでご了承ください。なお、応募原稿全てを掲載したい
ところですが編集部が掲載を判断したものに限らせていただきます。

 原稿は下記の体裁でお送りください。掲載の成否は1週間以内に必ずご連絡いたし
ます。採用させていただいた原稿は通訳翻訳館ウェブサイト「投稿コラム」に掲載し
「通訳翻訳ビジネスレポート」メールマガジンにも掲載させていただきます。なお将
来的に「投稿コラム」は出版物として出版する可能性もありますのであらかじめご了
承ください。

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含む)にまとめ、下記アドレスへお送りください。メールアドレスのみの匿名による
応募も受け付けますが会社名、氏名、メールアドレス、ホームページURLの表記を
ご希望の方は記入ください。

 原稿の成否に関するお問い合わせ、及び成否の理由についてのお答えは一切できま
せんのでご承知おきください。お手数ですが、送信メールの件名には必ず「投稿」と
いう文言を記入してください。

 随時募集いたしております、奮ってご応募ください。 
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