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■通訳/翻訳のお仕事発見! No.62 02/21 投稿紹介:竹島の日
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□━2005/02/21 第0062号━━━━━━━━━━━━━━━━━━読者数10662部━□

◇◇通訳/翻訳のお仕事発見!◇◇
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▼「竹島の日」田中モー子(匿名投稿)

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■◇「竹島の日」
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 いわゆる竹島(韓国での呼称はトクド=独島)の領土問題は、日本・韓国間で、決
着しないまま長い年月が過ぎている。○○年の時点で、こちらの領土だったなどとい
う、過去の資料だけを、いくら出してきても、決定的な解決になりはしない。竹島に
関して、自分達の正当性を意見表明している個人・団体はあるが、両国の主張を冷静
・客観的に紹介し、両国の国民に議論が盛り上がるように橋渡ししている翻訳は、驚
くほどない。

 そんな中で、日本側は、2月22日を「竹島の日」にしようとしている。韓国側は
、10月25日を「独島の日」にしようと、世論が盛り上がり、ウェブ投票も行われ
た。だが、不気味なほどに両国どちらでも、議論は一人相撲の感があった。仕かけて
いる側は、相手国での動きを意識して、自国世論を作ろうとしているはずなのだが、
相手の言い分に対しては、徹底的な「無視」を貫いている。

 なぜ、誰も訳さないのか。議論を喚起しないのか。攻撃が怖いのか。小さな島に、
巨万の宝が埋まっているわけでも、巨大油田があるわけでもない。感情的な問題が多
分に支配している。放っておいて、感情のもつれが悪化することはあっても、自然に
鎮静することはない。あえて矢面に立ち、言葉の違う人々の間で、話し合いを取り持
つ人間がいなければ、永遠に解決しない。

  いわゆる北方領土問題に関しては、北海道とロシア側が協力し、ビザ無し交流事業
が長く行われてきた。北方領土と呼ばれる4島に、現在居住しているロシア人がいる
ことを考慮し、日本人の4島訪問、4島居住者の日本受け入れ、ホームステイなどを
通じた交流に加え、今後どうして行けばよいのかを話し合うプログラムも行われた。
ビザなし事業の、企画・運営全般にわたって、質・人数ともに十分なロシア語通訳を
そろえる手配がなされた。
 
  北方領土について、より急進的な解決を望む人もいるし、ロシア側との一切の妥協
を拒んだり、ビザなし交流に反対する人もいたであろう。しかし、ともかくも双方向
の話し合い・交流が行われ、戦争や取り返しのつかない両国の反目に発展せずに、領
土問題を解決に向けて前進させようとする、さまざまな努力が続けられてきた。その
過程において、ロシア語通訳・翻訳者が大きな役割を果たしたことは間違いがない。
 
  竹島(独島)には、生活者としての居住者はいない。自分の利害に関係のないとこ
ろで、観念的かつ感情的な物言いをしている人々も多い。北方領土に比べ、ある意味
、決め事だけですむはずの問題を、これだけこじらせているのはなぜだろうか。政治
家の無能もあるにしても、問題解決に進んで努力する通訳・翻訳者の不在という責任
は、見逃せないほど大きいのではないか。

 「韓流」ブームで、韓国語学習者の数は増えている。それよりずっと以前から、両
国の言葉に通じている人間が、日・露語人口よりはるかに多くいる。にも関わらず、
大きな宿題をそのまま放置してきたのは、私たちの怠慢だ。

 いつまでも子供じみたやり方で、自国民だけを相手に先方の悪口を言っている人々
を、見て見ぬふりで良いのか。一歩ずつ本当の解決に向けた動きをすべきではないか
。通訳・翻訳者たちがその気になれば、止まっていた情報も、心のわだかまりも、確
実に外へ向けて流れ始める。その過程で生じるあつれきをも、本物の交流に変えてい
くのが、私たちの力量であろう。

(田中モー子=匿名投稿)

 ◇田中モー子
   http://www.bu-min.com

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